パン・ヨンがこのウォッチフェイスを作るきっかけとなったのは、彼自身がスマートウォッチの既存のデザインに満足できなかったからだ。彼は独自性と情報性を兼ね備えた、新たなウォッチフェイスを求めていた。そして彼が着目したのが、人々が時間を読み上げる方法だった。例えば10:45は「Ten forty five」と読む。これをデザインに落とし込むと「TEN45」になる。英語が理解できないユーザーでも、小さな「Hour indicator」が時間を示しているため、使用に問題はない。
このウォッチフェイスの特徴は、英語と数字を組み合わせた自然な時間の読み方と、ユニークなダイアルのレイアウトだ。バッテリー残量、日付、歩数などの情報も一目で確認できる。また、カラーテーマを変更することで、カジュアルなスタイルからスポーティなスタイルまで、様々なシーンに対応する。
このウォッチフェイスはSamsung Gear StoreとWatchMakerアプリから入手できる。Samsung GearバージョンはGalaxyWatchDesignerというツールを使用して開発され、WatchMakerバージョンはWatchMakerアプリを通じてダウンロードしてスマートウォッチに同期することができる。
このプロジェクトは2017年5月に始まり、2018年7月にシンガポールで完成した。初期のバージョンは時間とバッテリーバーのみを表示していたが、友人たちからのフィードバックを受けて、天気、日付、月、歩数などの情報を追加することになった。その結果、現在のデザインが生まれ、「English And Numbers IV」と名付けられた。
このデザインは、2019年にA' Interface, Interaction and User Experience Design Awardで鉄賞を受賞した。この賞は、優れたデザイン、実用性、革新性を持ち、プロフェッショナルと産業の要求を満たす作品に授与される。
プロジェクトデザイナー: Pan Yong
画像クレジット: Pan Yong
プロジェクトチームのメンバー: Pan Yong
プロジェクト名: The English Numbers
プロジェクトのクライアント: Pan Yong